« ココログ入会でメールが受け取れなかった話 | トップページ | WindowsでWebObjects運用(その2) »

WindowsでWebObjects運用(その1)

Windows Server 2003 + IIS 6.xの環境でWebObjects運用版(5.2.4)を稼動させて,WebObjectsで開発したWebアプリケーションを運用する機会がありましたので,WebObjectsのインストールからWebアプリを稼動させるまでの手順を残しておきたいと思います。

動作環境
WebObjectsは5.3になって正式サポートOSは,開発環境としてMac OS X,運用環境としてMac OS X Serverのみになりました。
Windows版WebObjectsの最終バージョンは5.2.4になります。
これは市販パッケージのWebObjects5.2をインストールした後,アップデータを当てることで5.2.4に引き上げることができます。

運用環境にはJavaの実行環境が必要です。WebObjects5.2.4が動作保障しているJavaのバージョンは1.4.2です。
アップルのドキュメントには運用版はJavaのランタイム版(JRE)で動作するとありますが,Windowsでは運用環境でもJava SDK(JDK)をインストールし,JDKに含まれるJREを環境変数でパス指定しないとWebアプリが起動しません。
Mac OS X上のWebObjects5.3.xで開発したWebアプリをWindows Serverで運用する場合は,開発環境(Xcode)が使用するJavaのバージョンを1.4.2に指定することで,開発環境と運用環境のJavaのバージョンを合わせることができます。
以上の環境で,MacのWebObjects5.3環境でビルドしたWebアプリも動作するようです。

現在Windows Server 2003で稼動しておりますが,Windows版WebObjects 5.2.4が動作保障しているOS環境はWindows 2000です。
一応問題なく運用できているものの,動作保障された環境ではないことはご留意ください。

■追記:Apacheの利用について
Windows上で使用するWebサーバとして、IISではなくApacheを使おうとした場合,WebサーバとWebアプリを接続する「HTTPアダプタ」のApache版が必要になります。しかしながらWebObjectsをインストールしたときに,Apache用のHTTPアダプタは,実行ファイルではなくソースファイルがインストールされます。そのためApacheのHTTPアダプタは,自前でコンパイルする必要があります。また、提供されているHTTPアダプタのソースコードはApache1.3.x用で,Apache2.x以降で動作させるにはソースコードの修正が必要になるようです。
Apacheを含むHTTPアダプタのソースファイルは,

NEXT_ROOT\Developer\Examples\WebObjects\Source\Adaptors
の下に存在します。なお「NEXT_ROOT」はデフォルトで「C:\Apple」になります。
※Apache2.xに対応させたHTTPアダプタを千明社が公開しています。



■関連情報
マイクロソフト:[Windows Server 2003][IIS 6.x]
Appleサポート:WebObjects 互換性ガイド
ADC:WebObjectsのWindows及びSolarisへのインストールガイド
Linuxへのインストール方法(英文)
WebObjectsメーリングリスト過去ログ(テクノロジックアート)
WebObjects:[日本語技術マニュアル][開発と運用について][ADC Tools][サポート][製品紹介]

■関連書籍をAmazonで検索:[WebObjects 和書 洋書][Windows Server 2003][IIS 6.0]
Windows Server 2003 実践ガイド

にほんブログ村 IT技術ブログへ にほんブログ村 IT技術ブログ ネットワーク・SEへ にほんブログ村 IT技術ブログ Webサイト構築へ 人気ブログランキングへ ←この記事が役に立ったという方はクリックお願いします。
▼WindowsでWebObjects運用[その1][その2][その3][その4][その5]
ノートンシリーズ新登場バナーソニーストア

|

« ココログ入会でメールが受け取れなかった話 | トップページ | WindowsでWebObjects運用(その2) »

WebObjects」カテゴリの記事

サーバ管理」カテゴリの記事

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: WindowsでWebObjects運用(その1):

« ココログ入会でメールが受け取れなかった話 | トップページ | WindowsでWebObjects運用(その2) »